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札幌の農業

代表の藤井です。

北海道の農業は、積雪寒冷地というハンデがあります。

農地は、ほぼ半年近く雪に埋もれ、そのままだと作物が育ちません。

つまり、商売道具である農地が使えない期間は「失業状態」です。

 

以前、神戸市のホウレン草農家の人と話したことがあります。

雪が積もらない神戸市では、五毛作ができるそうです。

つまり、一年で5回も収穫ができる。

農地面積30アールくらいの小規模農家でも、十分採算がとれるそうです。

 

これに対して、北海道は、雪のために一毛作が限度です。

こうなると耕地面積を増やして大規模化を図るしかありません。

十勝の馬鈴薯農家をイメージしてもらえれば分かるでしょう。

広大な農地を耕して初めて、内地の農家と同じくらいの利益を出すことができるのです。

 

一方、札幌市の農業。

『平成30年度札幌市農業委員会事業概要』によると、1農家あたりの平均耕作面積は、3.44ヘクタールです。

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たった3ヘクタールそこらの農地、しかも半年しか使えない農地で一体何ができるというのでしょうか。

これが札幌市の農業が衰退している主な原因です。

 

札幌市の農業産出額は、平成7年から12年のたった5年間で5割以上、減少しています。

激減です。

農業産出額の推移

それに伴い、耕地面積と農家戸数も急激に減っています。

なんと、20年の間に耕地面積と農家戸数は、50%以上も減っており、現在もこの状況はまったく変わっていません。

農家戸数の推移

耕地面積の推移

このことから見えてくることは、ただ単に野菜を作って出荷しているだけでは、札幌の農業は成り立たないということです。

札幌で生き残っていくためには、長い冬や小規模農地という札幌のハンディキャップをチャンスに変えようとする気概が求められます。

例えば、冬であれば、雪を使った事業を考える。農地が狭ければ、高付加価値作物を育てる。うちで言えば冬場の冬季事業、現在出荷中の雪の下にんじんなどですね。

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知恵とアイデアを使ってさまざまなことにチャレンジする必要があります。

また、人口が多く大消費地であるという札幌の特性を生かすなど、札幌にしかないプラスの面に目を向けることも大切です。

 

私たち「とれた小屋ふじい」は、冬というハンデを逆手に取った事業はもちろんのこと、これからも札幌にふさわしい農業の在り方を模索し続けていきます。